デジャブ 2022 5 7
1980年代、日本経済は発展繁栄を続け、
「Japan as No.1」と言われました。
日本の経済規模は、
アメリカに追いつく可能性が出てきたのです。
しかし、マスコミや国民からは、
バブル経済であると批判を浴びたのです。
株価が急上昇するだけでなく、
不動産価格も上昇を続けたからです。
そこで、政府は不動産価格の上昇を抑制するため、
金融機関に対して、融資の総量規制を指示して、
金融市場へ流れ込むマネーの量を減らしたのです。
中央銀行は、連続的な利上げによって、
バブル経済を沈静化させようとしました。
当時の日銀総裁は、
バブル退治の英雄として人気になりました。
しかし、結果は、どうなったか。
「失われた10年」や「失われた20年」と言われる
長期のデフレ経済に陥り、世界から取り残されてしまいました。
当時の日本経済は、大幅な物価上昇の印象があるでしょうが、
急激に上昇したのは、株価と不動産であり、
物価は、適度な上昇だったと思っています。
「失われた10年」において、
適切な経済政策が実施されましたが、
経済マインドがインフレを嫌い、
デフレを志向するようになりました。
私は、教訓として、何度も書いていますが、
そもそも、資本主義はインフレを前提としているのです。
インフレが資本主義の原動力であり、エンジンです。
もちろん、急激なインフレは避けるべきですが、
適度なインフレは、資本主義に必要です。